ここからFX投資情報ブログ

国内海外FX情報をはじめ、お金でお金を稼ぐ情報を発信していきます。

世界の通貨体制

通貨の切り下げついて

通貨の切り下げを行うことによって、周りの国々にとっては凶器ともなり得ることがあります。

世界中の投資家はロシアのデフォルトにより、安全な新興市場国など存在しないという結論に至り、ブラジルでは通貨はレアル。アルゼンチンの通貨はペソで固定されていました。こういった新興市場国から大量にお金を引き上げるようになってしまい、その結果、1999年の1月にブラジルが固定相場制を維持することを諦め「変動相場制」にすることになります。

そして、さらにアルゼンチンの通貨も大量に売られたので、2002年にアルゼンチンも「変動相場制」にすることになりました。

ブラジルの通貨もアルゼンチンの通貨も大暴落することになってしまったんですが、ブラジルはIMFの助けによって、デフォルトに陥らずに済みました。

 

アルゼンチンは固定相場制を維持できなくなってしまったのは、1999年にブラジルが通貨の切り下げをしたことにより、アルゼンチンは固定相場制を維持できなくなった大きな原因でもあります。

ロシア危機以降に通貨のレアルが大量に売られ続けたために、固定相場制によってレアルの価値を高い状態で固定するのを諦め、通貨の価値を切り下げる為に変動相場制に変えました。

そしてブラジルの通貨は大幅なレアル安になります。レノア安になるとブラジルの商品が割安になりますので、ブラジルの輸出は好調になります。

アルゼンチンよりも安く買える商品もある為、アルゼンチンの経済はどんどんと悪化していきました。

実は第二次世界大戦が起こったのは、各国が都合のいいように通貨の切り下げを行うことによって、周りの国々の経済を攻撃し大きなダメージさえも与えるものになるので、場合によれば戦争にまで発展してしまう凶器ともなりうるのです。