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LTCMの破綻

LTCMの破綻

LTCMというヘッジファンドは1994年に運用を開始しましたが、ドリーム・チームとまで呼ばれたくらいものすごいメンバーが運用していました。

 

マイロン。ショールズとロバート・マートンの経済学者がノーベル賞をもらいましたが、この2人がLTCMの中心メンバーでした。

このLTCMは1994年の2月に運用が開始されましたが、アメリカの銀行、証券会社、お金持の人から12億5000万ドル(1250億円)ものお金を集め、ファンドの立ち上げにおける金額としては史上最高額を記録しました。

 

そして、1994年から1998年までにたったの4年でお金を4倍にも増やすことに成功するのです。

LTCM国債や株などの適正価格を見抜き、これから値下がりしそうなものを見つけ、高いときに売って安くなってから買い戻すことによって儲けていました。

つまり、LTCMはイタリアなどの経済があまりうまくいってない国の人気の低い国債を買い、アメリカなどの経済が比較的うまくいっている国の高い国債空売りをしていたんです。

ところが、ロシア危機により状況が一変してしまいます。

ロシアのデフォルトという起こるはずがないと信じられていたことが、現実に起こってしまい、世界の投資家は安全な新興市場国なんて存在しない。という結論に至り、またこの先何が起こるか分からないから、とにかくリスクを避けようとリスクに対し過剰に反応するようになったのです。

その結果、世界の金融市場において、信用の低い国債や株はリスクが高いのでどんどん売られ大幅に値下がりし、逆に信用の高い国債や株は大幅に値上がりし、LTCMの考えと逆に動いてしまい、経営は破綻寸前まで陥りました。