日本と経済について
日本と経済の話
日本と経済
日本がデフレで困っている状態であったなら、「円安」に進む方が望ましいということになります。
これは、「円安」になると日本の商品が割安になるので海外の人たちは沢山買ってくれるようになります。また日本から見ると、海外の商品は割高になるということになるので、デフレが抑えられる方向に向かいます。
ですがこれは、「円安」は通貨の切り下げを意味するので、アジアの周辺国に経済の危機を与えることにもなります。
もし「日本が円安になることが望ましいと」表明すると、アジアの国から大きな反発を招くことになってしまいます。
また、日本は貿易黒字の国でアメリカから大量に商品を買ってもらっています。それにより経済が支えられているような面もあるので、アメリカの経済が悪化すると、日本もダメージを受けることにもなります。
日本と関係が深いアメリカ経済を中心に、経済は自国だけで考えることではなく、日本という国も世界の経済と繋がっているので、世界の経済を知ることはとても必要なことなのです。
世界の通貨体制
通貨の切り下げ
通貨の切り下げついて
通貨の切り下げを行うことによって、周りの国々にとっては凶器ともなり得ることがあります。
世界中の投資家はロシアのデフォルトにより、安全な新興市場国など存在しないという結論に至り、ブラジルでは通貨はレアル。アルゼンチンの通貨はペソで固定されていました。こういった新興市場国から大量にお金を引き上げるようになってしまい、その結果、1999年の1月にブラジルが固定相場制を維持することを諦め「変動相場制」にすることになります。
そして、さらにアルゼンチンの通貨も大量に売られたので、2002年にアルゼンチンも「変動相場制」にすることになりました。
ブラジルの通貨もアルゼンチンの通貨も大暴落することになってしまったんですが、ブラジルはIMFの助けによって、デフォルトに陥らずに済みました。
アルゼンチンは固定相場制を維持できなくなってしまったのは、1999年にブラジルが通貨の切り下げをしたことにより、アルゼンチンは固定相場制を維持できなくなった大きな原因でもあります。
ロシア危機以降に通貨のレアルが大量に売られ続けたために、固定相場制によってレアルの価値を高い状態で固定するのを諦め、通貨の価値を切り下げる為に変動相場制に変えました。
そしてブラジルの通貨は大幅なレアル安になります。レノア安になるとブラジルの商品が割安になりますので、ブラジルの輸出は好調になります。
アルゼンチンよりも安く買える商品もある為、アルゼンチンの経済はどんどんと悪化していきました。
実は第二次世界大戦が起こったのは、各国が都合のいいように通貨の切り下げを行うことによって、周りの国々の経済を攻撃し大きなダメージさえも与えるものになるので、場合によれば戦争にまで発展してしまう凶器ともなりうるのです。
LTCMの破綻
LTCMの破綻
LTCMというヘッジファンドは1994年に運用を開始しましたが、ドリーム・チームとまで呼ばれたくらいものすごいメンバーが運用していました。
マイロン。ショールズとロバート・マートンの経済学者がノーベル賞をもらいましたが、この2人がLTCMの中心メンバーでした。
このLTCMは1994年の2月に運用が開始されましたが、アメリカの銀行、証券会社、お金持の人から12億5000万ドル(1250億円)ものお金を集め、ファンドの立ち上げにおける金額としては史上最高額を記録しました。
そして、1994年から1998年までにたったの4年でお金を4倍にも増やすことに成功するのです。
LTCMは国債や株などの適正価格を見抜き、これから値下がりしそうなものを見つけ、高いときに売って安くなってから買い戻すことによって儲けていました。
つまり、LTCMはイタリアなどの経済があまりうまくいってない国の人気の低い国債を買い、アメリカなどの経済が比較的うまくいっている国の高い国債を空売りをしていたんです。
ところが、ロシア危機により状況が一変してしまいます。
ロシアのデフォルトという起こるはずがないと信じられていたことが、現実に起こってしまい、世界の投資家は安全な新興市場国なんて存在しない。という結論に至り、またこの先何が起こるか分からないから、とにかくリスクを避けようとリスクに対し過剰に反応するようになったのです。
その結果、世界の金融市場において、信用の低い国債や株はリスクが高いのでどんどん売られ大幅に値下がりし、逆に信用の高い国債や株は大幅に値上がりし、LTCMの考えと逆に動いてしまい、経営は破綻寸前まで陥りました。
ブラック・ショールズの式について
ブラック・ショールズの式
LTCMの中心だったマイロン・ショールズとロバート・マートンはどのような研究をし、ノーベル賞をもらったのでしょうか?
ブラック・ショールズの式を生み出しこの式によってデリバティブが大きく発展したことが評価されました。このブラック・ショールズの式というのは、1972年に発表されました。オプション価格を求めるための式で、この式によって「通貨」「株」「債権」などのあらゆる金融商品においてオプション価格が大きく普及することになったり、またデリバティブに関する研究も発展することになりました。
ただ、これも欠点があり、ブラック・ショールズの式には人間の心理が抜け落ちていました。株などがすごい勢いで下がり続けると、それを持っている人は不安感が強くなり損をするのは嫌だから、とりあえず売っておこうと考え、売りに出す人が増える場合があります。たくさんそのような人が増えると、それらを持っている人たちがさらに売りに出す人が増える状態になってしまいます。このようなパニック状態に陥った時はこのブラック・ショールズの式は使い物にならない式にすらなってしまいます。
世界の景気の関係
石油の価格の下落
1998年の4月以降は、ロシアの国債を欲しがる人は減り国債の金利はものすごい勢いで上がり、国債の金利が80%も超えてしまいました。
これは、石油の価格の下落が関係していて、基本的には「石油の価格」は世界の景気が良いときは上昇し、世界の景気が悪いときは下落するものと考えられています。そして石油の価格が下落したことにより、ロシアの財政が悪化したことが大きく関係しています。
石油というのはロシアの輸出で大きな割合を占めますので、石油の輸出による税収はロシア政府にとっては極めて重要な収入ということになります。もっとも重要な財源である石油の価格が大幅に落ち込み、ロシアの税収も大幅に落ち込んでしまいました。「この先はロシアは借金を返せなくなるのでは?」という心配が広まりロシアは国債を買ってもらうため金利を80%以上にまで上げたのです。
ロシアの国債
ロシアのハイパーインフレ
★ロシアのデノミについて★
ロシアの物価上昇率
1992年は2510% 1993年は840% 1994年は215% 1995%は131%
物価上昇の見方
100円の1%=(1円) 100円商品が1%値上がりすると101円になる
100円の100%=(100円)100円商品が100%値上がりすると200円になる
100円の2510%=(2510円)100円商品が2510%値上がりすると2610円となり100円の約26倍
デノミについて
デノミ(デノミネーション)というのは“通貨の単位を切り下げること”ロシアは1998年にルーブルを1000分の1の価値にしましたこれは主に、インフレによって通貨の価値が大幅に下がり買い物などが不便になった場合行います。
勝つための約束事①
頭と尻尾は狙わない
誰でも一番高値で売りたい、安値で買いたいと思います。しかし、そのポイントを抑えることは神業に近いです。最高値、最安値にこだわらずに高値圏、安値圏でトレードできればOkと思いましょう。トレンド転換を見極める目を養えば結果的に最高値、最安値で売買できたということもあるかもしれません。
失敗を忘れない
失敗を引きずることはよくありませんが、忘れてしまうことはもっと悪いです。サインを見間違えた、値ごろ感で取引してしまったなど失敗は数多くあります。その失敗を忘れずに同じ失敗を繰り返さないことが何よりも大切です。経験や損失を活かし、次の勝利につなげましょう。
サインには機械的に従う
チャート分析にはダマしがつきものです。損失があっても仕方がありません。損切が何度かあったとしても結果的に利益が出ていればよいのです。変に感情や欲望が入ってしまうと失敗する可能性が高まります。サインには機械的に従い、サインで取ったポジションはサインで閉じる、という事を徹底してこそチャート分析の意味があります。
金利と為替
政策金利
為替レートには二国間の力関係が反映されます。その力関係は各国中銀の金融政策が大きく関係します。 加来国の中央銀行は金融政策決定会合を行い政策金利を決定します。この金利は経済、為替に大きな影響をあたえます。例えばデフレになると経済が縮小するため金融緩和が必要になり政策金利を引き下げます。逆にインフレになると政策金利を上げ、世の中に流れるお金の量の調整を図ります。FXトレーダーの試練で考えると取引する通貨ペアの金利差を考えます。金利が上がる方の通貨を買いたいと思うので高金利通貨に資金が流れ、高金利通貨の価格が上がります。逆に金利が下がる国の通貨は売りたくなるので、価格が下がります。チャート分析だけでトレードするテクニカルトレーダーも各国の金利動向は無視できません。金利動向には注意を払っておく必要があるでしょう。
スワップポイント
FXトレーダが注目するスワップポイントも政策金利がベースになっています。高金利通貨はスワップポイントも高いためスワップポイント狙いの長期トレーダーも数多くいます。スワップポイントは短期金利をベースにして短期金融市場で実質金利が推移し算出されるものです。日々、数字が変化するスワップポイントはスワップカレンダーでチェックしてみてください。